オーバーホール

New F-1のメンテナンスチェック項目まとめ

Canonのフィルムカメラの中でも人気が高いNew F-1。「自分の持ってるボディは大丈夫かな?」と迷われる方のために、コンディションを簡単に判断できる3つの項目をまとめてみました。軽い気持ちでご参照ください。

1981年発売という事は、つまり・・・?

 

大前提ですが、今は2017年。という事は1981年に発売されたボディだと既に36年が経過しているわけです。

36年!それだけの期間動き続けるCanonの機械恐るべしですが、ノーメンテナンスの個体は内部の油切れを起こしていてもおかしくない年月が経過しています。

内部部品が油切れを起こしてしまうと正常な作動が出来なくなるのですが、ではどのような症状がそれに該当するのかを見ていくことにします。



その1:レリーズ時にミラーの状態を確認

 

目に見える症状として最初に発生するのが「ミラーの作動異常」。これはフィルムを抜き、レンズを外した状態で確認するのが一番わかりやすいと思います。

まずは巻き上げレバーを回し、シャッターを押します。

この時、正常な作動であればミラーは一瞬上に跳ね上がった後元の位置に戻り、写真の状態になります。

ところが、ミラーアップ機構という部分のグリスが切れ始めると「戻りにくく」なってしまいます。シャッターを押して離した後もミラーが一定時間上に上がったまま、シャッタースピードに関係なく数拍おいて戻るといった動きになります。これが、第1の症状です。



その2:高速シャッターで撮影した画像の左右を確認

 

シャッターは先幕と後幕の時間差攻撃で露光時間を調整するのですが、内部パーツの油が切れ始めると高速シャッター域でバランスが崩れ、左右の露出が異なって見える写真が出来上がってしまいます。

この作業確認はフィルムが入った状態で、「ミラーの戻るタイミングがおかしい気がする」「シャッターが鳴きはじめている気がする」といった時に1/2000で1枚、左右露出対比が分かりやすい構図で撮影されると確認がしやすいと思います。



その3:モルトの状態を確認

 

最後に視覚的なチェックポイントを。ふわふわ素材が魅力のモルト(モルトプレーン)ですが、少しずつ欠けていきます。使用されている場所は背面カバーと接触する部分、ミラーボックスの上などです。

*劣化したモルトは崩れて内部ゴミの原因となったり、変質して粘りや固着の原因となったりします


ミラーボックスのモルトですが、本来であればこのような感じです。



おまけ:ピントのズレも、オーバーホールで直ります

 

いかがだったでしょうか。上記の内容が、お客様のお手元にあるNew F-1のコンディションを図る一助になれば幸いです。

最後に、ピントについて。

フィルム式カメラはライブビュー機能が無いため、ファインダーから見える情報が全てになります。
この情報はレンズが集めた光をミラー部分経由で見ているのですがミラーの角度がずれてしまうと、きちんとした情報がファインダーに伝わらず、ピントが合わない原因になってしまいます。
「何か、ピリッと来ないよなー」という場合。ひょっとすると、この機能に問題があるのかもしれません。ヒガサカメラサービスではこういった細かいところまでこだわり、お客様に最高のカメラコンディションをご提供させていただきます。

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