EOS-1D markⅡは2014年にパーツ供給が終了したため、原則修理受付を終了いたしました。しかし、その後も修理の問い合わせは絶えません。
一時代を築いた名機に愛着を持たれているお客様は多く、「何とかご要望にお応えしたい!」という思いから、いくつかの条件をクリアする事で
「エラーが表示されてシャッターが切れない」
という症状からEOS-1D MarkⅡが蘇る可能性を見出すことに成功しました。
お手持ちのEOS-1D MarkⅡが蘇るための、第1の条件
”シャッターが壊れていない事”
部品交換が必要な修理はお受けする事が出来ない為、この条件は必須になります。シャッターのチェックは、次の手順で行ってください。
① ボディキャップを外します
お手持ちのEOS-1D MarkⅡが蘇るための、第2の条件
”最後に撮影された写真に、何の問題もない事”
パッと見綺麗なシャッターでも、破損していればその形跡は写真に残ります。シャッターが切れなくなる前に撮られた最後の写真に、白い線などが入っていないかご確認ください。
入っていれば。。。残念ながらシャッターが壊れているため、修理をお受けする事が出来ません。
入っていなければ。。。蘇る可能性が高まってきました。第2段階クリアです。
お手持ちのEOS-1D MarkⅡが蘇るための、最後の条件
”シャッター操作以外は、作動正常であること”
エラーに至る流れと、その後の症状を追ってみます。
① 液晶表示なども含め、特に異常が見られない状態で撮影に臨む
② ピントも合わせ、後はシャッターを切るばかりになる
③ シャッターを押し込む
④ ミラーがアップせず、エラーが表示される
⑤ もう一度軽くシャッターを押すと、表示が復旧する
以降、①~⑤が延々繰り返される
といった状態がまさに発生しているとすれば、最後の条件を満たしたことになります。修理で直る可能性が非常に高い機体です!