1.旧製品とは

旧製品とは、メーカーサポートが終了し部品供給が終了した製品を指します。

全ての工業製品は部品の組み合わせによって構成されています。
その構成部品の一部もしくは全部が本来の性能を発揮できなくなった状態を「故障」と定義します。

「完全な修理」を行うためには、製品を構成する全ての部品の準備ができていることが前提になります。
部品の生産が終了すると、物理的に完全な修理を行うことは不可能になります。

2.できること・できないこと

できること

在庫を保有する部品の交換により再び使用できる状態にする
部品交換が不要な調整、手直し

できないこと

修理に必要な交換部品在庫がない機材に対する修理
美術品としての価値を確保する

分解の際、金属製の工具を使用します。
そのためビスの塗装が剥げたり、外観に小傷が付いたりする場合があります。
機材が持つ性能を取り戻すためのお力添えは可能ですが、美術品としての価値を高めたり保ったりするための修理依頼はお断りさせていただきます。

3.修理保証

4.旧製品を扱うときに発生するリスク

カメラとレンズは、いずれも精密機器です。
長い年月を経た機材の一部には、分解をした際そのまま動かなくなってしまうリスクがあります。
例えば、部品が破損しているものの機能は損なわれず作動していたケースがあります。

5.その他注意点

清掃について

分解に伴い、内部の清掃も行っておりますが保証対象外です。
ミラーやファインダーのこびりついた汚れや分解不能箇所の汚れ、メッキや材質の劣化によるくすみなど種類によっては対応不能です。

レンズ表面のコーティング変質について

レンズ表面のコーティング変質によるくもりや、コーティングがカビの形に浸食された跡は清掃で除去することができません。

レンズ表面の拭き傷について

レンズ清掃を行う際、極小の塊によりレンズ表面に拭き傷が発生してしまう可能性があります。
極力そのような事が起こらぬよう注意を払いますが、撮影に影響の無い範囲で拭き傷が発生する可能性があります。

操作感について

部品を交換するとそれまでとは操作の感触が変わる事があります。

上記をご一読いただき、旧製品の修理に関して起こりうる様々なことを予めご了承ください。